□花巻市□厚切りトロトロチャーシューが目を引く濃厚味噌ラーメンを食べる【ひぐまや】

初めて迎える東北の梅雨、入りが遅ければ明けも遅い、７月中旬を過ぎても梅雨明けがなかなか発表されない。

夏はいったいいつやって来るのか―――そんな心配をしていたが、ぐずついた梅雨がようやく明け、突然やってきたカンカン照りの夏日。

待ちに待った北東北の梅雨明けが発表された翌日。車の外気温計は33度を示している。

うだるような暑さの中、私は仕事で花巻市にいた。

こんな暑い日には何か冷たい料理で火照りを収めよう、と考えていた矢先、赤い背景に熊が描かれた、なんとも暑苦しい看板を見つけた。

「ひぐまや」と名付けられたその店は、味噌ラーメンのお店らしい。

こんなに暑い日に、ラードがスープを覆うアツアツの味噌ラーメンに呼ばれた気がして、車を駐車場に入れることにした。

お店の外観・駐車場

赤い背景に吠える熊、渋いフォントで「ひぐまや」の文字。黒を基調としたお店の外観にインパクトがある看板がよく映えます。遠くからとっても目立ちます。

駐車場は、お店の前に１０台分、広々としたスペースが確保されています。運転テクニックが未熟な私でも停めやすい駐車場です。

風になびく暖簾がかっこいい。

暖簾をくぐると、左手に券売機が設置されています。笑顔が素敵な店員さんに促され、食券を購入します。

様々な種類の味噌ラーメンがありますが、初めてだったので「味噌ラーメン（870円）」をオーダー。また、外に掲示されていたメニュー写真でチャーシューがおいしそうだったので、「サイコロ丼（390円）」も一緒に注文しました。

店員さんに食券を渡し、カウンター席に着席します。店内は広く、黒を基調としており、スタイリッシュでかっこいい。

お水はセルフサービスとなっています。

店内に響く、強火で野菜を炒める音が心地いい。待つこと１０分、味噌ラーメンが着丼です。

大きな分厚いチャーシューが目を引くインパクトあるビジュアルの味噌ラーメン。チャーシューにはおろし生姜がのっています。

まずはスープを一口。ラードが覆うアツアツのスープは、味噌のコクがあり、（矛盾してるけど）濃厚なのにマイルドで飲みやすい。ニンニクは入ってないのか、ごくごく飲めるスープ。

トッピングはラードでしっかり炒められた、ひき肉、ネギ、もやし、玉ねぎがたっぷり。野菜のしゃきしゃきとした食感も残しつつ、香ばしく甘い、絶妙な炒め加減。

麺は中太ちぢれ麺。濃厚な味噌スープに良く絡み、それでいて麺の旨さがスープの味に負けない、グッドなバランス。

食べ進める途中で、おろし生姜をスープに溶いてみる。濃厚スープに生姜のアクセントが加わり、また違ったスープに変身。生姜の風味と味噌がマッチし、とてもおいしい。

恐るべしおろし生姜、一杯のラーメンで２つのスープを味わうことができる最高のトッピングです。

そして夢のような分厚いチャーシュー。箸で持ち上げるとずっしりと重い。それでいてトロトロなので、今にも崩れそう。この大きさ・厚さ・柔らかさのチャーシューは、なかなかお目にかかれないぞ。

食べると見た目通り柔らかい、でも味付けは濃くなく、スープと食べるとちょうどいい塩梅。

「トロトロで分厚い、食べ応えのあるチャーシュー」って字面だけで幸せですよね。そんな幸せワードを具現化してくれたチャーシューです。

ラーメンと一緒に注文したサイコロ丼。

ライス代わりに、と思って注文したが、四角く刻まれたチャーシューがゴロゴロと、ご飯が見えないほどトッピングされた、ラーメンのおまけとは言わせない、本気のビジュアルに圧倒される。

「サイコロ」をチャーシューで作ってみました、と言わんばかりの分厚い角切りチャーシュー。

バーナーで炙られたチャーシューは香ばしく、甘めのタレ、胡麻とネギの風味も相まって、ご飯が進む。なかなかのボリュームでしたが、あまりのおいしさに完食です。